山梨DX推進支援コミュニティ 2月期イベントレポート

イベント概要

毎度ご好評いただいております、コミュニティ会員様限定のイベント
「第6回DX悩み人の集い-その悩み、コミュニティで解決しませんか-」をオンラインとオフラインのハイブリットで開催しました。

開催日時・開催場所

日時:2024年2月21日(水)14:00-16:30
場所:山梨県中小企業会館 3 階 山梨県商工会連合会研修室 / ZOOM

イベント開催の目的

本イベントは、山梨DX推進支援コミュニティ会員企業(以下会員企業)のDX・デジタル化に関する悩みや相談事項を共有することで、DX・デジタル化を進めている企業様同士の「横の繋がりの構築」「共にDXを進める仲間づくり」を目指しております。
イベントにはオフライン・オンライン合わせて11社15名以上のコミュニティ会員企業様が集合し、 DX認定セミナーを開催しました。

参加企業様一覧)
会員企業様(順不同)

現地参加
株式会社フォネット(1名)           山梨ユニフォーム(1名)
馬場設計(1名)                株式会社マルモ(1名)    
有限会社シラネ精工(2名)            個人事業主(1名)   

オンライン参加
甲府信用金庫  武山工業株式会社 株式会社YCC 
石和共立病院  株式会社日本ネットワークサービス

イベント内容

<第一部>セミナー:DX認定とは? 14:10-14:25

第一部ではNTT DXパートナーの小林から「DX認定」に関するセミナーを実施いたしました。 ご参加された皆様もDX認定について関心が非常に高かったことが印象的でした。

(※DX認定についてのポイントや事例を紹介するNTT DXパートナー小林)

セミナーでは、そもそもDX認定とは何か?というところからご紹介しました。
今回のセミナーは以下のような流れで実施しました。

1.DX認定とは何か
2.認定獲得までのフロー、ポイント
3.DX認定の事例
4.DX認定取得までの進め方イメージ

そもそもDX認定とは、「DX推進のスタートライン」に立つための準備・土台を整えるための認定です。
そのためDX認定を取得するメリットとなるポイントは以下の観点が考えられます。
・社内DX化の足掛かりとなる
・財政支援措置が受けられるようになる
・DX認定ロゴを社内HPや会社名刺に利用できるようになり、DX化を訴求する材料となる

特に社内DXを推進しようと考えており、何から手を付けてよいか分からないといった悩みに対して、とても有効な取り組みになるのではないかと感じました。

一方で、DX認定獲得への留意点として、申請書のフォーマットに沿って記載をしていくのですが、案外言語化が難しいです。
実際にDX認定の審査も含めて取得まで3~4ヶ月かかることもあるそうです。
第三者としての視点・アドバイスがあれば、申請が楽になるかもといった声もあります。
そこで山梨DX推進支援コミュニティではDX認定取得に向けた伴走支援を実施しており、実際に山梨県内企業への伴走支援を実施しました。
株式会社昭栄精機へのDX認定取得支援を山梨DX推進支援コミュニティとして行いました。その内容について第二部でお話いただきました。

<第二部>昭栄精機様のDX認定取得へ向けた取り組みのご紹介 14:30-15:30

第二部では、実際に山梨DX推進支援コミュニティでDX認定取得に向け伴走支援を実施させていただいた昭栄精機様をお招きし、取り組み背景やコミュニティとのやり取り、今後の展望についてパネルディスカッション形式でお伺いしました。

【パネルディスカッション参加者】
株式会社昭栄精機 塙様、佐藤様
株式会社山梨中央銀行 野々川様
株式会社NTT DXパートナー 雜﨑

(昭栄精機様・山梨中央銀行・NTT DXパートナーでのパネルディスカッションの様子)

第二部ではまず初めに塙様、佐藤様よりDX 認定に取り組もうと思ったきっかけ・背景についてお伺いしました。
今回DX認定に取り組もうと思った背景として、そもそも経営陣、特に社長はBCPとDXを推進したいという想いが強かったという点が根底にあるということでした。
またNTT DXパートナーと出会いDX認定という存在を知り、DX認定を取得することでDXについて頭の整理、さらには会社の戦略整理ができるのではないかと感じたため、社内DX化の足掛かりとしてDX認定取得に取り組みたいと考えたとのことでした。

次に山梨中央銀行とNTT DXパートナーより山梨DX 推進支援コミュニティのサポート内容や申請上での工夫点についてご紹介しました。
雜﨑からは昭栄精機様の伴走支援において昭栄精機様自身が主体性を持ってDX認定取得に向き動いていただけたからこそ、最後までやり抜くことが出来たということでした。
また山梨中央銀行の野々川様からはしっかりとした経営のビジョン・計画があったからこそ少し後押しさせていただくだけで最後まで自走していただけた点が非常に印象的だったということでした。

塙様 佐藤様よりコミュニティと一緒に取組んだ内容/取り組んでよかったことについてもお伺いしました。
今回一緒に取り組んでもっとも良かった点として、「経営戦略や戦術など社内では言葉の定義が曖昧であり、以前から整理しなければとの思いはあったものの忙しくて手を付けられない状況だった。しかしDX認定取得という機会を生かし言葉の定義を1から考え整理することが出来た点が良かった。」ということでした。

NTT DXパートナーと山梨中央銀行がお手伝いする側として感じたことについて、雜﨑は第三者が見てわかるものを作ることが非常に重要なポイントであると感じたとのことです。特に昭栄精機様はDXについて様々な取り組みを実施されていたのでそれを分かりやすく言語化することでうまくいったように感じたそうです。
野々川様はDX認定においては会社内外で分かりやすい言葉の定義をしていくことが重要だと感じたそうです。

最後に今後の展望について塙様、佐藤様にお伺いしました。
塙様
・DX認定取得を契機に社内で更なる周知を図り、DX化を推進したいと考えている。
佐藤様
・DXの効果を可視化しながら業務効率化を推進していきたいと考えている。
・申請には手間がかかるができないものではないということを自社だけでなく外にも発信していきたいと考えている。

今回のパネルディスカッションでは昭栄精機様自らがDXを推進したいという気持ちが強かったからこそ主体的にDX認定取得に向けて動くことが出来た点が非常に印象的でした。

<第三部>DX座談会 悩み共有/解決 15:35-16:15

第三部では、第三部ではお悩み共有・ディスカッションを行いました。
6名程度のグループに分かれ、参加している会員企業同士が今回セミナーテーマであった顧客創造について自社での悩みを素直にさらけ出して頂き、双方向で悩み・課題の解決策、方向性を語り合う場を設けました。
はじめにアイスブレイクとして、簡単な自己紹介を行いました。

次に以下2つのテーマを設定しDX認定についての悩みや疑問を共有しました。
①DX 推進を阻害する要因ってなんだろう?そうすれば解決できるだろうか?
 -経営層と現場の DX の理解度の違い・現場のデジタルアレルギー 等
②DX 推進の計画 目標ってどう考えればよいのだろう?
 -目的の設定、費用対効果の考え方・経営層を納得させるするポイントは?

~~ここからは座談会中のディスカッションの中身をいくつか抜粋してご紹介させていただきます~~

・DX推進を加速させると業務効率化が目的なのに推進するための業務がプラスアルファで増えてしまうことが課題と感じる。

・社内ではDXについて受け身の社員が多いためDX推進を阻害してしまっているように思う。

・業務フローを客観的に可視化するためのコンサルティングを依頼することでDX化のポイントが見えてきたとともに社内への説得材料とできた。

・ツールのメリットをしっかりと使い手に理解させる地道な活動が有効ではないかと感じる。

・DXの予算感について調整することが負担となっている。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

上記に加えて、DX化した際のメリットをどのように従業員全体に伝えるかが難しいという点が会員企業共通の課題でした。
座談会ではお互いの経験・知見を交換し合いながら、活発なディスカッションが行われました。

本イベントの最後には、参加者の皆様に本イベントのご感想をいただきました。
その中のご意見をいくつか抜粋してご紹介させていただきます。

――――――――――――――――――――――――――――

・DX認定について概論と実際に取り組んでいる企業の話を聞け、当初の目的を果たせた。

・初めて参加したが、色々な方のお話を直接伺うことが出来て参考になった。

・DXに関する内容の不明確だった部分の理解が深めた。認定取得に向けて進む方向が少し見えた。

・DX認定の生の声が聞けて参考になった。

――――――――――――――――――――――――――――

様々なご意見をいただきましたが、会員様全体を通じてDX認定取得のメリットと取得までの流れが明確になっていた印象を受けました。

今後も山梨DX推進支援コミュニティでは、中小企業が抱えるDXに関する悩みの解決をお手伝いさせていただく、各種イベントを毎月開催する予定です。ぜひご参加ください。

今後のイベント予定

・DX推進者の集い
テーマ:県内のDX支援の施策の紹介・コミュニティ支援の実績内容の紹介!
日時 :2024年3月21日(木)14:00〜16:30
場所:タケダストリートベース(甲府市武田2-9-4YC武田通ビル1階)/ Zoom

これまでDX推進支援コミュニティで支援させていただいた内容をご紹介させていただきます。
ぜひご興味ある方はご参加ください!